KCI、洗浄を伴う陰圧創傷治療に関する前向きランダム化対照試験を開始

サンアントニオ

（ビジネスワイヤ） — キネティック・コンセプツは本日、局所創傷洗浄剤による間欠洗浄療法を伴う陰圧創傷治療法（NPWT）の利点を評価する多施設臨床試験における患者組み入れの開始を発表しました。試験は前向きランダム化対照試験で米国の6つの試験実施施設が参加し、入院と連続した外科的デブリドマンを必要とする創傷を対象に、V.A.C.^® Therapyによる従来的なNPWTと、陰圧創傷治療システムV.A.C.Ulta™を使用したV.A.C. VeraFlo™ Instillation Therapyによる補助療法を比較するものです。

今回の試験は、カリフォルニア州サンフランシスコで開催された2013年「形成外科における技術革新」会議にて最近発表された独立の後ろ向き既存コホート対照試験に続くものです。発表を行ったのは、Christopher E. Attinger（M.D.）創傷治療科長が率いるメドスター・ジョージタウン大学病院創傷治療センターの医師らです¹。142人の患者を対象としたこれらの試験結果は、入院と連続した外科的デブリドマンを必要とする創傷に対する補助療法として、V.A.C.® Therapyを使用したNPWTと、陰圧創傷治療システムV.A.C.Ulta™を使用したV.A.C. VeraFlo™ Instillation Therapyの有効性の評価するものでした。

試験結果は、陰圧創傷治療システムV.A.C.Ulta™においてV.A.C. VeraFlo™ Instillation Therapyを使用した被験患者において、手術室への入室回数が有意に減少することを示すものでした。治験担当医師らはさらに、それらの患者では従来的なV.A.C.® Therapyと比較して、入院期間が2～3日減少する傾向があると報告しています。

KCIの最高医学責任者（CMO）であるロン・シルバーマン（M.D.）は、次のように述べています。「ジョージタウン大学の試験結果は励みになるもので、間欠的洗浄を伴う陰圧創傷治療に対し、さらに慎重な検討を加える研究を開始できることは、当社にとって大きな喜びです。今回の試験はKCIが顧客と患者に対し、洗浄療法を伴うNPWTの新しい未来を約束し、一層すぐれた治療ソリューションを提供するための取り組みと投資に励んでいることをさらに証明するものです。」

KCIについて

キネティック・コンセプツ（KCI）は世界一流の医療技術企業として、世界25カ国以上の顧客と患者に対し、高度技術に基づいて変革をもたらす革新的な治癒ソリューションの理解・開発・販売に専心しています。米テキサス州サンアントニオに本社を置くKCIは、創傷治療の科学を発展させ、医療専門家の進化するニーズに対応する顧客志向の革新成果を創出することで、患者ケアに好影響を与えることに傾注しています。KCIの専有的な陰圧技術は、医療提供者が多様なタイプの創傷を処置する方法に革命をもたらしました。V.A.C.^®治療システムは世界全体で700万例以上の創傷治療で使用されてきました。KCIとその製品の詳細情報については、www.KCI1.comをご覧ください。

1. Powers KA, Kim PJ, Attinger CE, et al. Early Experience with Negative Pressure Wound Therapy with Instillation in Acutely Infected Wounds. 2013年5月31日～6月2日に米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された2013年「形成外科における技術革新」会議にて発表。

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